2013年8月24日土曜日

Hubspot社のInbound 2013に参加してきました。(その1)


Hubspotという「インバウンドマーケティング」という概念の言い出しっぺの会社のカンファレンスに参加してきました。
今回から3回に分けて、書いていきたいと思います。

まず、今回は、基礎情報とカンファレンス前に行われた「Hubspot Certification」というインバウンドマーケティングとHubspotソフトウェアの研修の様子を書きます。

インバウンドマーケティングとは?

こちらは、ネットで検索していただくといろいろと情報が出てくると思いますが、ここでは私の理解を書きます。

何かを販売する際の手法として、おおきく以下の2つの方法があります。

  • 売り手側が「この人・この会社は私の製品・サービスに興味があるかもしれない」と思い売り手側からアプローチする方法(プッシュ型販売)
  • 売り手側が自社の製品やサービスのメリットを広告等を使って広く投げかけ、興味を持ってもらった方から売り手側にアプローチしてもらう方法(プル型販売、反響対応型販売)

インバウンドマーケティングは簡単に言うと、反響対応型販売を現在の検索エンジンやソーシャルメディアが当たり前になった時代に発展させた手法、ということができると思っています。
かねてから、無料冊子を提供して情報を提供し、ある意味消費者を育てながら、自社製品を販売するという手法をとっている会社は存在しています。
現在は、検索エンジンとソーシャルメディアの爆発的な進化と普及により、それほどコストをかけなくとも、反響型販売が実現できる時代になっています。

また、Hubspot社が提唱しているインバウンドマーケティングとは、お客様に役に立つ無料のコンテンツやツールを提供することを提唱しているのはもちろんですが、お客様に愛される、お客様を虜にする、というメッセージが含まれているのが特徴的だと思います。
今回のカンファレンスに参加して感じたいと思ったきっかけも、この部分にあります。

弊社は昨年12月からHubspotソフトウェアを導入し、無料コンテンツや無料ツールの提供をコツコツと続けています。
これまで、十分にトレーニングを受けずに使っていることから、十分にHubspotソフトウェアを使いこなせているとは言えない状況です。
この秋から、より積極的にインバウンドマーケティングを進めていくために、今回、研修に参加しました。

Hubspt Certification

この記事では、研修内容の網羅性というよりは、会場の雰囲気や私が感じたことを主体に書きます。

まずは簡単に研修の概要と構成を。
Inbound 2013の前日の2013年8月19日(月)に開催されました。
今回、「Inbound Certification」と「Hubspot Certification」の2つの研修トレーニングが提供されていました。
Inbound Marketing Certificationは一般の参加者向け、
Hubspot Certificationは、Hubspotユーザー向け、という感じです。

私はHubspot Certificationに参加してきました。200人くらいの申し込みがあったようで、2つの部屋に分けて実施されました。

研修は以下のような構成と仕様でした。
1)Hubspotの提唱するインバウンドマーケティング実現のための方法論に沿って、Hubspotソフトウェアを学習する。

ワークショップを交えながら、8:30-16:00までみっちりでした。
2人のトレーナーが担当してくれました。
それと、後ろに10人くらいのHubspt社員が控えていて、ワークショップの際の質問に回答してくれました。これまで分からなかったことをいろいろ質問できて、理解がかなり深まりました。

Hubspotは現在は英語版しかないのですが(これはちょっとつらい)、来年のいづれかのタイミングで日本語版も提供されるとも教えてくれました。(8/25追記)

こっちのトレーニングに参加するといつも思うけど、セッションのリードがうまいなー。
でも、トレーナーの話す英語が、ナチュラルスピードよりも速い英語で、時差ぼけの私にはつらかったー。

最後に、学習した内容にもとづき、以下の2),3)をクリアすると、Certification(認定証)が送られてくるという仕様です。
2)Certificationテストを受講。制限時間は90分で、75問のうち75%以上の正解で合格。
4択か2択でした。

79%の正解率で合格!パチパチ!
簡単だろうと思っていたのですが、けっこう難しかったです。

3)実際使っているHubspotに、提供されるお題にもとづき、必要な設定を施し、Hubspotに提出する。要は、自分でより高度な利用ができるように導いてくれるわけです。
これは、研修時間内ではなく、1週間以内に実施して提出するようになっています。

私はこのあと、日本に帰ってからやります。

<感想>
この研修に参加してびっくりしたのは、アジアからの参加者が予想以上に少なかったことと、女性の参加者が多かったことです。
シンガポールやオーストラリアからの参加者はいるのかなと思っていましたが、ほとんどがアメリカの方でした。あとカナダとヨーロッパの人たち。
女性の割合が50%に迫るくらいだと思います。やはりアメリカは女性が普通にバリバリ働いていることを感じます。そして、マーケティング分野なので、より女性が活躍しているのだと思います。
また、Hubspotの社員の人たちも、Hubspotで働けているのが楽しく、そして、誇らしげな感じが伝わって来ました。

p.s.なぜか提供されたランチの写真は撮ってたのに、研修の雰囲気を撮ってくるの、忘れました。。。

2013年8月7日水曜日

Googleスプレッドシートを軽量なクラウドデータベースとして使う手法

2007年ごろ、セールスフォース・ドットコム社に勤務していたころ、お客様にSalseforceをご提案・導入支援する際に言われたことは、こういうことが多かったです。
「営業案件の情報を、『1件づつ1画面で情報を入力・更新して保存する』というのは、めんどうくさい。50件とか担当している案件を更新するとすると、すっごく時間がかかる。
表計算ソフトのように、1画面でたくさんの案件を登録する方法はないの?」
確かに、お客様のおっしゃることは良くわかりました。

この経験があったので、今回ご紹介する方法に気づいたのかもしれません。

ウェブエンジニアの中では知っている方は多いのですが、Googleスプレッドシートのデータは、人間がアクセスする以外に、コンピュータがアクセス可能です。(APIがあるということです。)

ご紹介するために、商店街ウェブサイトでの活用例を作ってみました。

商店街は、商店街に加盟している商店や飲食店から、会費を徴収しています。
加盟店を管理するために、加盟店リストを作成しているのですが、このリストをEXCELでなく、Googleスプレッドシートで管理すると、加盟店の管理のみならず、ウェブの加盟店ページも更新できます。

まず、Googleスプレッドシートに、店舗情報を登録し、ウェブ公開します。


そのスプレッドシートに、APIを利用して、データを取得し、ウェブページに表示します。
こんなページをサンプルで作ってみました。


店舗のカテゴリで、絞込みもできます。


店舗の詳細情報は、こんな感じに表現してみました。


別のページで、地域のイベント情報のサンプルページも作ってみました。

もちろん、こちらもGoogleスプレッドシートをクラウドデータベース的に使う方法です。



このサンプル商店街ページはこちらです。
※「店舗リスト」と「イベント」のメニューのみ、サンプルが表示されます。


今回は、商店街での店舗紹介ページを例にとりましたが、多店舗展開している企業様の店舗紹介ページももちろん作成できます。
もしご興味がおありであれば、お気軽にお問い合わせください。





以前、カンファレンスで発表した際のプレゼンテーションシートはこちらです。

2013年8月5日月曜日

TokyoGAS 2013夏 #3 〜東京でのGoogle Apps Script勉強会〜 が開催されました。

去る2013年7月24日(火)に、第3回目となる「TokyoGAS 2013夏」が開催されました。 ちょっと時間があいてしまいましたが、レポートしたいと思います。

まず、今回の開催から、有志の運営チームが主体となって、企画・運営しています。
現在7名で運営しています。

当日の開催概要やアジェンダは、こちらをご確認ください。

まず、今回から、割としっかりとした運営となったことを現すように、ブログ「non-IT女子はGoogle Apps Scriptを使いこなせるようになるか?」のオーナーである松田さんによる、Google Apps Scriptのハンズオンセミナー。
きちんとスライドも用意されていて、十分に時間も取られていて、わかりやすかったです。



次に、Google Apps Script界隈では有名かつ貢献度大なSoundtricker(大橋)さんによる「Google Apps ScriptのExport/Inport」のお話。
ネットにつながらないローカル開発が可能になったとのこと。さらに、Google標準の機能に加え、大橋さんがローカル環境からGASにいっぱつでアップロードしてくれるコマンドも開発中のよう。
デモも大成功していました。



続いて、落ち着いた雰囲気のクイック社の山本さんが、クイック社でのGoogle Apps Scriptの活用事例や、クイック社のGoogleへの期待、山本さんのTokyoGASへの励ましの言葉など、いただきました。
いやー、Google Apps Script、活用されています。
山本さんのスライドやスプレッドシートの色使いや余白の使い方もきれいでした。



最後に、GDE(Google Developer Expert)でGAS担当のa2cさんによるGoogle I/Oのタイミングで拡張されたGASの新機能について話していただきました。
GoogleフォームやGoogle文書でもGASが使えるようになっていることを、デモを交えて説明していただきました。
ちなみに、a2cさん、ちょうど自宅の引越と重なってしまい、なおかつ、トラブル中とのことで、発表後に速攻で帰って行きましたー。


勉強会はここまで。
----

その後は、いつものように懇親会。
今回、なぜか、飲み物が多すぎました。たぶん、私の発注ミス。
そして、いつものように、懇親会の写真を撮り忘れ、雰囲気を伝えられない。。。

おもしろいお話を、たくさん伺えました。
次回もKDDIウェブコミュニケーションズ様の会場をお借りして、2013年10月18日(金)に開催する予定です。