Google Apps Script(通称:GAS)を知ったのは、2012年10月11日でした。そこから、かなりフォーカスして取り組んでいます。
「すごいんじゃない!?」(ビジネス的視点で)と思っている7つのポイントをまとめます。
※弊社は、比較的利用ユーザーが少ない企業・組織をターゲットにしていますので、大企業での利用という観点からは、フィットしない項目があるかもしれませんが、ご容赦ください。

1.スプレッドーシートをあたかもDBとして使うことで、入力の効率が高まる。

通常の業務システムは、1レコード(ロー)の入力を1画面で行います。1レコードに納めるデータを1画面で入力していただき、実行ボタンを押してもらうということになります。
一度に入力するレコード数が少なければ問題ないのですが、10レコードを超えてくると、かなりうざいです。
SFAやCRMのクラウドサービスを提案していた際、お客様に「EXCELで入力したい!」と言われたものです。
スプレッドシートは、どんどんレコードを入力でき、都度都度保存してくれます。また、GASの編集時トリガーと組み合わせることで、イライラの少ない業務システムが作れます。

2.スプレッドーシートをあたかもDBとして使うことで、一般的な管理画面の開発が不要になる。

通常の業務システムでは、管理者がDBにアクセスするために、管理画面を作ることが一般的かと思います。
スプレッドシートを使う方法では、直接スプレッドシートでデータをメンテナンスできますので、管理画面の開発が不要になります。

3.スプレッドーシートをあたかもDBとして使うことで、利用ユーザーの学習コストが低くなる。

EXCELをはじめとする表計算ソフトを使った経験のある方は、スプレッドシートの習得は容易です。
通常の業務システムではその業務システムのユーザーインターフェイスや振る舞いを学習することが必要ですが、スプレッドーシートを使う場合、学習コスト(学習に要する時間)は少なくなります。

4.GASは可能性が広がっているJavascriptベースの言語

EXCELはVBA, Force.comはApex(Javaベース)という独自言語。それに対しGASは、扱える人が多いJavascript!
このことにより、潜在的にGASを扱える人は多く、開発を発注する際も、比較的容易にリーズナブルな金額で、開発してくれる企業や個人を見つけることができるようになるでしょう。
また、プログラミング初心者向けに「EXCEL VBAでプログラミングを学ぼう!」というコンセプトの本・ブログがありますが、個人的には、「Google Apps + GAS」だと思います。Javascriptは、今後ますます必須の言語になるはずなので。

5.Google Appsとの組み合わせがすごすぎる。

機能的にももちろんなのですが、Google Apps 1ユーザー月額600円というのがすごすぎます。
SalesforceやForce.comは、利用ユーザーの権限設定やセキュリティ管理など、とてもきめ細やかに設定できるので、十分価格に見合う価値 はあると思うのですが、GASを知ってから、利用ユーザーの少ない場合、自信をもっておすすめできなくなっちゃいました。はい。
http://www.salesforce.com/jp/platform/pricing-editions.jsp?d=70130000000sqmY&internal=true

6.デプロイが異様に楽。

Herokuもかなりデプロイが楽!と思っていましたが、GASのデプロイは異様に楽です。デプロイしていると感じないくらい。これは、大橋さんのこちらを参照ください。
http://qiita.com/items/cb12c14a937f67632c68

7.トリガー(スケジューラー)が充実している。

スクリプトをトリガーを使って起動することで、高度な自動化を実現できます。
GASのトリガーは、設定オプションが多く、しかも追加料金とかなし!

いかがでしたか?

ほかにも、GASすげー!というポイントがあると思います。
ぜひ、あなたのGASすげー!ポイントを教えていただけるとうれしいです!

それと、GoogleスプレッドシートとGASで作っている、武蔵小山の便利マップです。
これを作ることで、Googleスプレッドシート+GASのすえおそろしさを実感しました!
http://mg03.jp/hospitalmap/
病院のデータをDBではなく、スプレッドシートに格納しています。